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2014年5月9日金曜日

原発事故が起きたときのこと
そのときの気持ち
そのあと、おきた、様々なこと
1年目、2年目・・・変化していったこと
そして、いまの思い

話を聴かせていただくたびに、どれほどの葛藤を重ねて、この3年と数か月を生活されてきたのか、思い知らされます。

ひとりひとりが、理不尽な思いを抱えながら、日々の生活をくらしています。
その方たちの声を、掲載させていただきます。

以下に書かせていただくことは、実際にお会いして、話を聞いた言葉を書き記したメモから引っ張ってきたものです。


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「みんなすごく高い数字を事故直後に見ちゃっているから、
いまの数字(0.3~0.6μSv/h)は『低い』と思っています。
最初の2年は、子どもは友達と遊ぶ約束、してこなかったんです。
でも、『もうそろそろ遊びに行ってもいいよね』と言われて・・・。
ダメって言えないですよね。心配だけど、出しています」
(福島市Aさん)


「(気にしない、と決めて)心を折るか、(防護をする、と決めて)安全をとるか、だな・・・と思うことがあります。」
(伊達市Bさん)




「測っていると、『気にしてたら生活できないでしょ』って言われる。
本当のことを知りたい、と思うのに、知ってなんで悪いんだろうね。
『本当は私たちはもっと怒ってもいいんだよ』と、思うんだけど、
何を言っても『きりがないでしょう』って。
ひどいめにあってることに、気づくのって、そんなに大変なことなのかな。
みんなそれぞれ、嫌な思いをしてると思うんだけど。」
(郡山市Cさん)


「ある専門家が『100万人の中にたった1人のテロリストが1発の球をこめた銃を持っているようなリスクですから大丈夫』というようなことを言ったんです。・・・そういう問題じゃない、と思いました」
(伊達市Dさん)


「いまは無理だけど、いつか、必ずここを出ていきなさい、って子どもに言ってます。高校でも大学でも成人してからでもいいから、きっかけをみつけて、戻ってこなくていいから、と。」
(郡山市Eさん)


「こちらにいると、やっぱり言えないです。誰も言わないし、日々の生活に追われて、考えないほうが楽だな、と思ってしまいます」
(福島市Fさん)



「気にしてる、と言うと『まだ気にしてるの?』と面と向かって言われます。そうすると、もう言えなくなるので、言いません。中2の子どもが、学校の理科の先生に『いま、放射能気にしているのはバカだ』と話しているのを聞いてショックだった、と話していました。そういうことを子どもの前で言う教師もいるんです
(郡山市Gさん)


「震災からすぐ、市に、『ここに住んでいても、本当に大丈夫ですか?』と聞きに行ったら、『大丈夫ですよ』と言われたんです。その時の、たとえ話が、信じられなくて。『40キロで走らなきゃいけない道路を、60キロで走っても、すぐ交通事故にはならないでしょ』って。それで納得しろ、って言われて、びっくりしました」
(郡山市Hさん)


「原発事故直後に、孫に外遊びをさせてしまったんです。
私も、知っていたら遊ばせなかったのに、と後悔してますよ」
(郡山市Iさん)


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3年が経ち、みな口をそろえて「もう疲れた」と言います。
測定をしながら、ぽろっと話してくださるとき、私が「よそもの」である意味がひとつくらいあるのかもしれない、と思います。


言いたいけど、言えない、という本音があれば、どうぞお寄せください。
匿名で掲載させていただきます。


info.momsrevo@gmail.com




( 文責/ママレボ・伊藤 )




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